笑(わらう)

●製作日

平成19年8月

●製作日数

約3日

●製作の動機

息子が絵画教室で、木工用ボンドで作るステンドグラスを製作してきた。けっこういい出来栄えで感心した。そんな折、妻の誕生日に何か作ろうと思い立ち、更に、旅行で訪れた諏訪湖のガラス美術館で見たステンドグラスの作品を見て、これだ!と思い製作することにした。

●材料

アルミ製の針金 太い径、細い径各×1巻、 木工用ボンド、 絵の具 各色、 ベニア板、 画用紙、 巻きずし用のすだれ状の道具(本名不明)、 サランラップ(乾燥用)、 ひも、 留め具(小)×2個

●作り方

  1. 妻の好きなもの、関連するもので「笑」の文字をデザイン。
  2. アルミ製の針金で各パーツの輪郭を製作。パーツの上部は土台のベニア板に差し込むため、フィーダ状に伸ばしておく。
  3. ベニア板の端材の上にサランラップをぴんと張って広げる。その上に、各パーツを置き、木工用ボンドに絵の具をまぜたものを、筆でたらす感じで流し込んでゆく。ボンドは予想以上に必要だった。その後、ほぼ1日乾燥させた。
  4. 乾いたパーツをサランラップからはがす。結構きれいにはがれる。
  5. ベニア板に画用紙を張り、その上に巻きずし用のすだれ状の道具を張る。いずれも木工用ボンド。
  6. 各パーツを配置し、アルミ製針金を留める部分に錐で穴をあけ、針金をベニア板の裏側で折り曲げ、木工用ボンドで固定する。
  7. ベニア板の裏側に、壁に掛けるための留め具部品を取り付け、完成。

●工夫した点

    何と言っても、食べ物で文字を作るアイディアでしょう。うなぎやコーヒーは妻が好きなのも、中央のパンは作るのが得意。きゅうり、なす、トマトは作成シーズンの旬の夏野菜。巻きずし用のすだれ状の道具を使うアイディアは妻のもの。また、テーマに選んだ「笑」の文字は、トイレに飾ってあったカードに書いてあった次の言葉による。「しあわせの近道は、いつも笑顔でいること」から。最初は、次の作品「粘」に使った木枠の額に入れる予定だったが、入れる前に「額なしで、これでいいんじゃない?外が広がっていた方がいい気がする。」との妻のコメントから額なしで、次の作品を生むことに。
    技術的には、ボンドが多すぎると透明感が出ないため、なるべく少ない方がよいが、針金に十分接着せず、サランラップをはがす時破れてしまう可能性がある。ポイントは針金の面をいかに水平にしておくか、という点。次回作成時は、ぶどうやコーヒー豆のような細かいものはさらに細い針金を使ってボンドの面を水平してボンドを薄くすれば透明感が出てもっとうまくできると思う。