●製作日 |
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平成28年5月 |
●製作日数 |
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約1日 |
●製作の動機 |
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だいぶ前に、本屋で「はじめてのレザークラフト」という本を立ち読みしたのが始まり。写真がきれいでいつか革細工をやりたいと思っていたが、道具とか革とかがなかなか準備できなかった。やっと道具と革を購入できたので、ゴールデンウイークの1日を使って小品を制作することにした。 |
●材料 |
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材料の革、金属製のリング、ろう引き糸、トコノール(仕上げ剤)、革用の縫い針(×2)、菱目打ち、やすり、カッターナイフ(オルファ製、後部に金属のツメあるもの)、ボンド、ボール紙(型紙)、カッターマット、木槌、木片(磨き用)、ライター。(下に道具類の写真あり) 参考書(STUDIO TAC CREATIVE はじめてのレザークラフト)
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●作り方 |
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- 革とリング、それと道具の購入
革を売っている店はあまりないが、たまたま岡崎市には1軒あり、道具も初心者用のセットに近いものをバラで購入。革もキーホルダーなので、小さなものでよく、安価に購入できた。
- 型紙を作る
参考書に載っていたものそのままだとちょっと大きく、相似形で若干小さくした。また、リングの径も見本より若干小さく、本体と首の部分のバランスなどを見て、ちょうどよい形になるまで、3回描きなおした。また、型紙の時点で、縫う部分も描いておいた方がよい。
- 革を切る
型紙をあてたまま切るとズレそうだったので、まずカッターナイフの後部の金属(ツメ)で革に輪郭の跡を付けておいた。カッターナイフの後部のツメは、段ボールを開ける時などに使うものだが、革に形を描くのに都合がよい。切るときは、カッターの刃が斜めにならないように、革に垂直になるように気をつけて切る。
- リングを通し、貼り合わせる
リングを通してボンドを塗布する。ボンドは接着する両面にヘラで付け、ヘラにくっつかなくなる程度まで半乾きにしてから(約1分)貼り合わせる。まずは体重をかけて圧着。その後、新聞等を厚くあてがって木槌で叩いて更にくっつける。
- 縫い目のガイド線を付ける
マルチステッチンググルーバーと言う、ガイド線を付ける道具があればそれを使うが、今回はないので、端部からの距離を定規で測り、カッターのツメで線を付けてゆく。直線部は定規で引くが、曲線部は、数か所に印を付けておいて、フリーハンドで印を付ける。まぁ、それなりにうまくできた、と思う。
- 目打ち
菱目打ちという道具で、針を通す穴を空けてゆく。菱形の方向があるので、同じ方向になるように気を付けて空けてゆく。木槌で打ち込んで穴を空けるが、2枚重なっているので、結構深く打ち込むことになる。
- 縫う
まず、糸の長さがポイント。単純には縫う距離の2倍だが、それほど単純ではないで、目分量で縫う長さの5倍程度にしたら、ほぼ丁度よかった。 次に針への糸の通し方がちょっと難しい。糸の通し方の解説の紙が、菱目打ちを買ったときに入っていたので、それに従って通す。針孔に通した後、針で糸を2回刺す(文字で説明してもよくわからないが)。針は糸の両端に付けて、表裏の両面からクロスさせるように縫ってゆく(これも文字で説明してもわかりにくが、下に写真あり)。こうすることで両面に縫い目ができて、更に丈夫になる。
- 終端の処理
糸の終端は、2本とも同じ面に引き出して、表面から2ミリ程度のところを切断し、ライターでナイロンを溶かし、ライターの台尻で溶けた部分を押さえてつぶす。革の表面を焦がさないよう注意する。
- 端面の仕上げ
周囲の端面を、まずヤスリで面取りして丸くする。次に、
- 水を塗布。つけすぎると黒くなってしまうで注意。
- トコノールを塗布。適量。
- 表面が滑らかな木で磨く。ガラスや専用の道具があればそのほうがよいが、木の切れ端があれば、それを滑らかにヤスリ掛けしたもので十分代用になる。
- 仕上げ剤をつけ、更に磨く。
で、完成!
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●工夫した点 |
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いろいろありすぎるが、うまく作るためのポイントのみ書くと、
- 型紙を正確に作ること
- 貼り合わせる時、ボンドをヘラにくっつかなく程度まで半乾きにしてから着けること
- 縫い目のガイドラインを付けるときは、道具があればそれを使った方がよい
- 目打ちのとき、菱形の方向に気を付けること
- 糸の長さは、少し長めにとる。今回は不要だったが、長距離を縫うときは途中で継ぎ足す必要がある。
- 縫い針を糸に通すときの通し方が複雑
- 糸の端の処理で、火を使うので注意
- 端面の処理で、水やトコノールを付けすぎないこと。でも足りないときれいには仕上がらないので、少しづつ足しながら適量を探す。
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●所感 |
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- 初めて作ったにしては、完成度が高く、高級感あるキーホルダーになった。小品であるが満足感あり。
- (後日談)車のキーに取り付けているが、作成後半年使って、益々いい感じになっている。革製品は他のものよりも愛着感が大きいように思う。
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