方丈記を読む

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方丈記を読む・その4 〜 動的平衡

生物学者の福岡伸一さんが書かれた、「動的平衡」という著書がある。初版が出たのが2009年で、その頃、「生命とは、動的平衡にある、”流れ”である」という考え方がとても新鮮で、知的にワクワクしたことを覚えている。生命とは何かという問題は、色んな...
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方丈記を読む・その3 〜 モバイラーの先達 長明

長明さんは六十才で京都の南、日野の山里に約3メートル四方(四畳半程度)の小さな庵を作って、そこに住み、21世紀に生きる私達が読むことのできる有名な古典、「方丈記」を書いた。その小屋住まいに至った動機の一つとして、小さいので土地を購入する必要...
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方丈記を読む・その2~ジャーナリスト長明

方丈記の前半部分は、火事や地震などの災害が記録されている。それは、エッセーと言うよりも、どちらかと言えば当時の様子を記録した新聞記事のような趣がある。もちろん、長明自身の感想も書かれているし、新聞記事よりはかなり格調高い筆致で書かれているが...
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方丈記を読む・その1~京都のしぶとさ

平安時代末期、火災・竜巻・飢饉・地震などの災害を立て続けに経験したうえに、家督を継げずに家を出て、最終的には京都郊外の里山に、DIYで小屋を建て、執筆活動にいそしんだ人がいた。そう、方丈記の著者として今でもファンが多い、鴨長明さんである。 ...