帰納の時代

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科学考その6・帰納の時代その5~ベイズ統計の帰納的な世界

量子力学で、今もわかってない基本的な問題の1つに、波束の収束問題がある。量子力学で扱う粒子は、観測するまでは空間的な広がりを持っていて、存在確率の空間分布(確率波)でしか記述できないが、観測した途端に、一瞬にして観測したその1点に収束するこ...
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帰納の時代・その4 ~ 方言大事

先日、宇治を訪れた。大修理を終えた平等院で阿弥陀如来様のありがたい姿を拝み、上林家の末裔の営むお茶屋さんでお茶を買い、おばんざいのバイキングを楽しんだあと、三室戸寺にあじさいを見に行った。寺までは、宇治駅からバスで10分ほどなのだが、あじさ...
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帰納の時代・その3~イタリア料理とインターネット

少し前に、何かのTV番組で、イタリア料理の有名なレストラン、「ドン・アルフォンソ」のシェフだったか創業者だったかのインタビューを見たことがある。そのレストランは、イタリアの地元食材を使った、地産地消の店として知られている。定かには覚えてはい...
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帰納の時代・その2~ 歩行は帰納だ

一昨年「ウォーキング考」と題して、ここに短文を書いた。2009年11月のことである。帰納と演繹について書こうと思った時、自分の書いたその時の文章が思い浮かんだ。その頃私は、ロルフィングをやり、ウォーキング教室の講師もしていて、歩くことについ...
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帰納の時代・その1~数学的帰納法と物理学とベルリンの壁

高校の数学で、数学的帰納法を学んだとき、その巧妙な方法に、なるほどと感心したことを覚えている。数学的帰納法は、私にとっては、何も疑問の余地のない明快な方法だが、世の中ではそれほど一般的ではないようだ。解説するまでもないかもしれないが、簡単に...