能楽鑑賞入門を聴く

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能楽鑑賞入門を聴く・その4 ~ 平家物語と能

平家物語は敗者の文学だと、以前、新聞の日曜版特集で読んで、なるほどと思ったことがある。戦記物なので、勇ましい戦の文学と思われがちだが、実は敗者目線で、人間の弱さなどを描いた文学なのだと。そもそも源平の戦いでは、平家は敗者なので、題名からして...
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能楽鑑賞入門を聴く・その3 ~ ロマンを感じる心

前回に続いて、NHKカルチャーラジオの能楽鑑賞入門を聴く、の3回目である。 世阿弥が能楽を大成した当時の話も、印象深く記憶に残っている。世阿弥の父である観阿弥は、奈良を本拠地として活動していた大和猿楽の一座を率いていたが、京都へ進出し、13...
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能楽鑑賞入門を聴く・その2、道具考・その6 〜 道具としての能面

前回の続きで、NHKカルチャーラジオ・芸術その魅力の「能楽鑑賞入門」を聴いて考えたことを書く。 恥ずかしながら、この講座を聴くまで、能が仮面劇であるということを認識していなかった。言われてみれば、確かに能舞台にいる役者さん(能楽師という)は...
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能楽鑑賞入門を聴く・その1 〜 型を極める

NHKカルチャーラジオ・芸術その魅力で、伝統文化ジャーナリストの氷川まりこさんが、能楽鑑賞入門という題で話しているのを聴いた。その中で心に残った話題をいくつか取り上げてみたい。まずは能の構えから。 人間の身体の基本形は「立つ」ことである。足...