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科学考

科学考・その2~「iPS細胞の科学と技術」

最近iPS細胞の研究成果がしばしば新聞紙上を賑わしている。そこで、iPS細胞についての解説書を2冊ほど読んでみたのだが、確かにすごい技術である。でも、いろいろと疑問が湧き上がってきた。まず、これは、科学なのだろうか、技術なのだろうか?アルキ...
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科学考・その1~「細分化と統合化」

「科学的」という言葉は、「細かく部分に分けて単純化して考える」というニュアンスが、未だにあるように思う。確かに現代に至るまで、そのような「細分化」の考え方で、多くの事柄が理解され、世の中を便利な方向に発展させてきた。言うまでもなく、科学は現...
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道具考・その3~「食物は道具ではない」 道具の定義

この2回、道具について書いてきて、一体、道具とは何だろうか?、と自分なりの定義をしてみたくなった。まずは、広辞苑を引いてみる。いきなり「仏道修行の用具」とあり、アハ!「道具」と聞いて、仏教を思い浮かべる人は、100万人に1人ぐらいだろうか。...
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道具考・その2~「身体は道具か?」 テツガクと日本の伝統文化

「身体は道具か?」今更ながら、問うてみたい。前回、道具を磨くことは腕を磨くことと言った。その視点では、身体と道具は一体であり、確かに身体は道具としての面を持っている。身体は、歩くことで身を運び、目という道具を使って外の世界の映像を身体内に導...
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道具考・その1~「弘法こそ筆を選ぶ」

「弘法筆を選ばず」と言う格言がある。確かに一面の真実だとは思うが、全く賛同できない。私の感覚では、「弘法こそ筆を選ぶ」である。文字の達人たる弘法太子こそ、筆や墨、紙などの道具にはとことんこだわったに違いないと思う。自分の経験からは、何か作品...