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方丈記を読む

方丈記を読む・その3 〜 モバイラーの先達 長明

長明さんは六十才で京都の南、日野の山里に約3メートル四方(四畳半程度)の小さな庵を作って、そこに住み、21世紀に生きる私達が読むことのできる有名な古典、「方丈記」を書いた。その小屋住まいに至った動機の一つとして、小さいので土地を購入する必要...
方丈記を読む

方丈記を読む・その2~ジャーナリスト長明

方丈記の前半部分は、火事や地震などの災害が記録されている。それは、エッセーと言うよりも、どちらかと言えば当時の様子を記録した新聞記事のような趣がある。もちろん、長明自身の感想も書かれているし、新聞記事よりはかなり格調高い筆致で書かれているが...
方丈記を読む

方丈記を読む・その1~京都のしぶとさ

平安時代末期、火災・竜巻・飢饉・地震などの災害を立て続けに経験したうえに、家督を継げずに家を出て、最終的には京都郊外の里山に、DIYで小屋を建て、執筆活動にいそしんだ人がいた。そう、方丈記の著者として今でもファンが多い、鴨長明さんである。 ...
科学考

科学考・その10 〜  現代科学と主体的に生きること

ニュートン力学は正しいが、その適用範囲は、対象物が光の速さより十分に遅い場合に限る。エンジェルスの大谷選手は時速160kmのスピードボールを投げるが、光の速度に比べれば1000万分の1程度なので、世界的な豪速球と言えども、ニュートン力学で十...
役にたたないこと

役に立たないこと考・その3 ~ 働き方改革の真価

2019年現在、日本では働き方改革がブームのようになっている。残業しないで早く帰りましょう、別に言われなくてもそうしてるし、今まで非効率だったところを改善して効率化することには何の異論もない。でも、何かひっかかるものがある。 多分、多くの人...
役にたたないこと

役に立たないこと考・その2 〜 オカザえもんと巨大加速器

愛知県岡崎市のご当地キャラクター「オカザえもん」の生みの親のデザイナー、斉と公平太さんが、「美の二重基準」ということを言っていた(2019年3月1日の中日新聞に掲載)。二重基準とは、美術の専門家の世界の基準と、それ以外の一般の人の基準の2つ...
役にたたないこと

役に立たないこと考・その1 〜 本田宗一郎の本業と副業

NHKの科学番組(サイエンスゼロ)で、ホンダの創業者、本田宗一郎さんがかつてやっていたアイデアコンテストを取り上げていた。とにかく役に立たないものを作るコンテストで、パチンコ(板に釘がたくさん打ってあって、小さな鉄の玉を右下から弾いて穴に入...
部分と全体

部分と全体・その3〜歴史の部分と全体・マンダラ

「日本史の新常識」(文春新書)という本の序章を出口治明さんが書いていて、通史「交易から見れば通史がわかる」というタイトルなのだが、それがすごく良かった。人生の質が1レベル上がったような気がした。大きな歴史の流れを俯瞰してとらえていて、あぁ、...
科学考

科学考・その8~プランク定数と単位の深淵

前回、1kgの定義がプランク定数を元にして決められるものに変わるという話題を取り上げた。その記事を書くとき、Wikipediaの「キログラム」のページに、”これはプランク定数がもはや実験値ではなく、定義定数となることを意味する。”と書いてあ...
科学考

科学考・その7〜1kgの定義と身体感覚

これまで、1kgとは、パリ郊外の国際度量衡局に保管されている金属の塊「国際キログラム原器」の重さ、と定義されていた。しかし、この科学技術の発達した時代に、いかに厳重に保管されているとは言え、未だに金属の塊の重さを基準としているのはいかがなも...