なりよく生きる

なりよく生きる・その2 ~ The Timeless Way

クリストファー・アレグザンダーさんは、建築家だが、パターン・ランゲージという考え方を提唱したことで知られている。"The Timeless Way of Building"や、"A Pattern Language"という著書が有名で、住み...
円環と直線

円環と直線・その1~お遍路と巡礼の道

お遍路さんが人気らしい。テレビ番組でお遍路特集を見た時には、日本人にも根強い人気があるが、最近は外国人のお遍路さんも目立って増えていると言っていた。お盆に高校の同級生数人と飲み会をした時には、定年退職したらお遍路もいいかも知れない、などとい...
帰納の時代

帰納の時代・その4 ~ 方言大事

先日、宇治を訪れた。大修理を終えた平等院で阿弥陀如来様のありがたい姿を拝み、上林家の末裔の営むお茶屋さんでお茶を買い、おばんざいのバイキングを楽しんだあと、三室戸寺にあじさいを見に行った。寺までは、宇治駅からバスで10分ほどなのだが、あじさ...
科学考

科学考・その5 ~ 4分33秒と騒がしい真空

最近、新聞のコラムで、ジョン・ケージの4分33秒についての短文を読んだ。ジョン・ケージはアメリカの現代音楽家で、「4分33秒」とは、一定時間の無音状態を表現したこの曲(?)の通称である。この無音の楽曲のことは、以前何かで読んで知ってはいたが...
道具考

道具考・その4~単なる道具以上の何か

道具には、単なる道具以上の何かがあると思う。機能美と言ってしまうと簡単だが、その一言では全く表現できない奥深さがあるように思う。 例えば包丁。包丁は食材を切る道具であるが、包丁自体の持つ曲線や、刃物の質感、切り心地などに、単に切断する道具と...
月と暦

月と暦・その3~月の名前

英語では、Janurary,Feburaryと各月に個別の名前が付いているのに、日本語は、1月、2月と機械的で、味気ない気がしていた。しかし、そう言えば、日常的には使わないものの、日本語にも、月を表す名前があると思い出した。高校時代に古文で...
月と暦

月と暦・その2~月と生命

暦の基礎は、太陽と地球の周期的な動きにある。1日は、人間にとっては太陽が昇って沈む周期だが、正しい定義は、地球が自らの中心軸の周りを1回転する時間のことである。また、1年とは、地球が太陽の周りを1周する時間のことを言う。では、1か月というの...
月と暦

月と暦・その1~ジャイアントインパクト

太陽系ができるとき、地球の軌道近辺に、今の地球より小さいサイズの原始惑星が10個ぐらいできて、それらがお互いに衝突、合体を繰り返して今の地球ができたと考えられている。そして月は、その衝突劇が終わる頃、火星ほどの大きさの原始惑星が、地球の元と...
部分と全体

部分と全体 その2 ~イギリスとEUと世界~

先日、イギリスでEU離脱か残留かの国民投票が行われ、離脱派が勝利した。離脱派の不満を和らげるために、とりあえず国民投票をやっておこうと言う目論見が裏目に出て、キャメロン首相は即日辞意表明、為替相場や株価にも影響が出て、世界中がざわついている...
AI考

人知の浅はかさ ~所詮人間の考えること~

「人工知能」には、浅からぬ因縁を感じている。約30年前、私が学生を終えて就職する時期は、第2次人工知能ブームの終盤にあたり、この分野で何か仕事ができないかと思っていたが、仕事より地元の職場を選び、紆余曲折あったが、今は人工知能とは全く関係の...