Deep Breath

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サウナでととのう・その1 ~ 外気浴のよさ

time 2022/10/10

 息子が帰省した時に、「サウナいいよ」と言うので、近くのサウナのある温浴施設へ一緒に行ってみた。それですっかりサウナにはまり、週末のサウナ通いが恒例になって、もうじき1年になる。コロナの第7波で2か月ほどやめていたが、最近また復活して、毎週末に1回はサウナへ行っている。

 サウナでは、サウナ・水風呂・外気浴が3点セットで、それを3サイクル繰り返す。最初に行ったのが正月休みだったので、いくら熱いサウナ室で蒸されたからと言って、真冬の寒いときに水風呂は無理だろうと思ったのだが、それが意外といけて、更に、真冬に裸で屋外で外気浴などますます無理だろうと思ったが、それも意外といけて、しかも気持ちいい。ほー、サウナいいねー、と思ったものだった。

 「ととのう」のは、外気浴の時間。自分の場合は、まず、水風呂から上がった瞬間に、「ハー、気持ちいー」となるのだが、その後、外の椅子でリラックスして外気浴する時間が、いわゆる「ととのう」時間で、これがまた格別。人によってととのう感覚は違うと思うし、言葉で書くのはむつかしいのだが、あえて言葉にすると、全身で自分の身体を取り囲む外界=外気=空気=環境を感じて、頭は無になってリセットされる感じ。サウナ室内でも外気浴でも、ほぼ座っているだけで運動したわけではないのだが、家に帰る頃にはスポーツしてひと汗かいた後のような爽快感がある。

 更に、気候の良い時期に、外気浴で、爽やかな風が吹いていたりすりと最高。普段であれば単に体にあたるだけの風が、サウナの外気浴では価値ある風に格上げされる。別に風がなくても十分気持ち良くて、雨の日なら露天風呂の横にある東屋の木のベンチに座っていてもいいし、なんなら、屋外でなくても、室内の椅子に座っての外気浴でも、それはそれで全然良い。

 外気浴、ただ外界を感じて無になる時間。別にむつかしい話をするつもりはないが、道元禅師が禅を説くのに、ただ座りなさいと言ったのをちょっと思い出した。まぁ、悟りたくてサウナに行っているわけではないので、気持ちの良い風を感じて、ハー気持ちいーとか言っているときに道元さんの顔を思い浮かべることは決してないけれど。と言うか、自分の場合、最終的には、サウナの後の夕食のビールが美味しい、これにに尽きるので、禅とはほど遠い世界の話なのではあるけれど。でも、何か物事をシンプルに感じるという点で、なにがしかの共通点はあるような気もする。

2022.10.10.月
写真:サウナの外気浴・フリー素材のイラストから

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Toshi's Profile

会社員(製造業・雇用延長)。元SE、元大学非常勤講師、元ロルファー。DIYと散歩とメモが趣味。Moleskineを持ち歩いている。愛知県岡崎市在住。
toshi@ueba.sakura.ne.jp
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