2024/04/14

長年のブランクの後にゴルフを始めたので、楽しいのもあるし、なかなかうまくならないのもあって、YouTubeのレッスン動画やスイング動画をよく見る。最近は少し減ったが、とにかく一時期、暇さえあれば賞金女王のスイング動画や、人気のレッスンプロのチャンネルなどを見ていた時期があった。今でも時々見る。特に、スイングのきれいなプロ選手のスロー動画を何度も見て、細部まで頭の中で思い描けるほどになったが、実際に練習場やコースで打ってみると、全然イメージ通りの球は打てない。自分ではイメージ通りに振っているつもりだが、自分のスイングをビデオに撮って見てみると、プロとは全然違うし、もちろんボール自体も、右や左で、なぜか真っ直ぐにだけは飛ばない。まったくもどかしい。
自分のイメージの通りには自分の身体を動かせていないということに尽きるが、問題は、どうしたらプロのような球を打つことができるか、ということだ。自分のスイングをプロのそれに近づけたいのだが、スイングそのものを直接変えることはできない。制御できるのは、あくまで自分の「身体感覚」でしかない。上体をねじる感覚とか、右脚が軸になるように踏ん張る感覚とか、左脚を壁にする感覚とか、頭の位置を残しておく感覚とか。体を右にねじり始めてから(クラブを右に動かすのではない!)、ボールの行方を見守るまで、一連の身体感覚の総合がスイングなのであり、その意味で、打ち出されるボールには、自分の身体感覚の全てが体現されている。ゴルフボールとは、自分の身体感覚の総体なのである。
TVのゴルフ場の紹介番組とかに出てくる、私と同年齢ぐらいのゲストの方などは、良く言えば個性的、悪く言えばお世辞にもきれいとは言えないスイングの人を見かける。でもそれなりのナイスショットを打っているし、それなりのスコアでラウンドしたりしている。そういう人は、プロのスイングをイメージしたりはしてないだろうし、ひたすら自分の感覚でボールを打っているのだろう。それはそれで良いと思う。自分は、プロの真似をして、できるだけスタンダードなスイングで、無理なくカッコよくゴルフしたいと思っている。そのほうが永くゴルフを楽しめるように思う。だから、身体感覚も、自分なりと言うよりも、プロの感覚をコピーしたいと思っている。コンピューターのデータみたいに、身体感覚もcopyコマンドで転写できないものかと思ったりする。でも、それでは上達する楽しさも、ゴルフの面白さも半減してしまうだろうな。やっぱりコツコツ身体感覚を磨いていくのが正しいアマチュアゴルファーの道。
2024.11.2(土)
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